平成19年4月13日 金曜日
昨日はあるセミナーに参加していました。
昨年会社を売却された方の講演でした。
会社を売る。
私はいささかの憤りと矛盾を覚えます
会社を継承する方法としては
1、血縁に継がせる
2、血縁以外に継がせる
3、会社を売却する
という方法があると思います
以前このブログでもお話しいたように3の方法も1・2の条件が満たせない場合には選択の余地はあると思います。
昨日の講演で会社を「娘を育て嫁がせたんだ」というお話しがありました。
なるほど大事に育て相思相愛の相手(旦那さん)に嫁がせたほうが本人にとっても最良の結果でしょう。
しかし日本の世の中は少なからず男系が後を継承するという思想が根強く残っていると思います。
私もその考えです。天皇家もようやく男系のご子息(?)が誕生しひとまず安堵されているように男系の中でも長男が家系を引継ぐ、言い換えれば先祖を引継ぎ御祭りし代々の繁栄を願う・・・。
私はなぜ創業した会社を息子ではなく娘とされたのか?疑問に思いました。
私は経営する会社を売却するなんて全く考えていません。考えれません。
その根底には一言で言い表せない日本的経営思想というべき確信があるからだです。
昨今、何とかファンドに代表される企業買収、M&Aが盛んです。それぞれの会社にも言い分があると思いますが・・・。
企業買収コンサルやそれを業となす人たちが増え、マスコミでは花形のように取り上げられている状況を見るに耐えません。
一から事業をするには時間とお金がかかりすぎる。自身の企業をより拡大するには手っ取り早くM&A。
ある会社は経営方針としてある時期までに売上を倍にしようという方針を出された会社があります。
「営業は売上を1.5倍にしなさい。後は社長である私がM&Aで売上を作るから・・・。」
皆さんどう思われますか?
一度、会社を売ると思ったとき社員や仕入先、お得意先を仲間、パートナーとしてではなく単なる「モノ」という見方になりいかに高く売るか?
社員の幸せ、経営理念、ビジョン、何もかもが形骸化し、売却しいくら手元に入ってくるのだろう?一生遊んで暮らせるか?なんてことばかり考えてしまうのではないでしょうか?
少なからずM&Aはお互い相思相愛で各々の会社に所属する社員、仕入先、得意先、金融機関・・・。全てが幸せに思える縁結び、縁談の形がいいのではないでしょうか?
M&A(企業買収)というのは私にとって寂しい気がします。
論語より 公冶長第五
子曰わく、吾未だ剛なる者を見ず。或ひと對えて曰わく、申棖と。子曰わく、棖や慾あり。焉んぞ剛なるを得ん。
ステンレス・高合金・チタンのホスピタリティーサプライヤー
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