12月11日朝礼
CO2レ-ザ-とファイバーレ-ザ-の構造について
CO2レ-ザ-(炭酸ガスレ-ザ-)はガスが充填された発振器内でレ-ザ-光を出力ミラ-から取り
出し、複数の反射ミラ-で加工ヘッドまで伝送して、レンズで集光して切断対象物に照射して切断しま
す。
反射率の高い素材である銅、真鍮、アルミ等はレ-ザ-光を跳ね返してしまいレンズを損傷する可能
が高い為、切断しない業者さんがほとんどです。
もともとは炭酸ガスのみの使用でしたが切断面に焼けが出るのでその対策の為に窒素ガスも使用さ
れるようになり、クリ-ンカットと呼ばれていました。
最近の主流は3~4種類のガスを混合させた混合ガスが使用されています。
ファイバーレ-ザ-は光ファイバーケ-ブルの中心部コアと呼ばれる管を通り、直接加工対象の近く
まで伝送し光ファイバー内で効率良く光を増幅でき、ファイバーケ-ブル内の為レ-ザ-光の損出が
ほとんど無く高出力を得られる為にCO2レ-ザ-よりも消費電力35%(約1/3)、ガスが不要のため、
ランニングコストを抑えられて、CO2レ-ザ-で使われる反射ミラ-の汚れ、光軸のズレを修正する
メンテナンスが不要。
ビ-ム品質が非常に優れているため小さな集光径でCO2レ-ザ-よりも小径穴を開けることが可能。
又、加工用レンズをワ-クから距離を離して加工できるので反射率の高い素材も安心して切断する
ことができます。
ステンレスで板厚7~8ミリ以上はランニングコストが逆転するため,CO2レ-ザ-との使い分けを
しているとのことです。又、切断時のバリはCO2レ-ザ-の方が少ない。
ファイバーレ-ザ-でアクリル板や樹脂を切る時に透明だと切れないが黒色は切れる特性が
ある為、ファイバー用ビニ-ルの裏側を黒色にすることによりビニ-ルも切断できるようになりました。
営業部 岸 人