2024年11月27日
安全第一
「安全第一」という言葉は日常でもよく使われる言葉ですが、皆さんはその言葉に続きがあることを知っていますか?実は、安全第一のあとには「品質第二、生産第三」という言葉が続きます。
この標語はアメリカで生まれたスローガンだそうです。
1900年代、世界規模の製鉄会社「USスチール」の社長のエルバート・ヘンリー・ゲーリーさんの経営方針は「生産第一、品質第二、安全第三」という方針を掲げていました。
生産最優先の考え方だったそうです。
しかし、労働者が働く作業環境は悪く仕事も危険なものが多くあり、多くの労働災害が発生し労働者を苦しめていた。その苦しむ姿に心を痛めた社長は、この経営方針を変更し、「安全第一、品質第二、生産第三」に変更されたそうです。
すると驚くことに、会社や従業員の意識が改革され、労働災害は減少した。安全第一」というスローガンはその後全世界に広がったそうです。
この「安全第一」というスローガンにはそんな歴史がありました。
日頃見慣れた「安全第一」という言葉ですが、今一度良く考えてみたい。例えば、 思い込みによる事故「〇〇だろう」の反対に物事を否定的にとらえて、「〇〇かもしれない」「スリングで吊らなくても、ワイヤーで大丈夫だろう」「ワイヤーで吊れば、傷がつくかもしれない」など最悪のケースを考えて作業をする。営業も同じだと思います。お客様や取引先との交渉では何が起こるかわかりません。何か問題あってから考えては遅いのです。「かも知れない」という引き出しをたくさん持っていることが事故やミスの抑止につながる。しいては、売上にもつながると思います。 上林