ニッケルは私たちの肌にほぼ毎日触れる身近なレアメタルのひとつです。
元素記号 Ni 。 原子番号28 。原子量約58.69 。
単体で強磁性体(”強”といっても鉄よりは弱い)です。
何に使われるの?
半導体用リードフレームや電池産業、通信機器部品など多岐にわたりますが、その大部分が、我々の商材である、ステンレス鋼の原料(国内消費量の約60%,出典:(社)特殊金属備蓄協会報告書)として使用されています。
どこで採れるの?
隕石に含まれることもある鉄族元素で、
主な産出国は
①ロシア(21.6%)、②豪州(17.1%)、③カナダ(15.2%)等。
わが国の主な輸入国は、
①インドネシア(43.7%)、②豪州(11.6%)、
③フィリピン(11.1%)、④ニューカレドニア(11%)等。
(出典:World Metal Statistics 2003,貿易統計,2002年度データ)
中国も産出国のひとつでしたが、昨今の爆発的な使用量増加に伴い、輸入国に転じました。
身近なものに
ニッケルは硬く腐食に強いため日本でも戦前から硬貨に使用されており、現在では50円、100円、500円硬貨として使用されています。
海外でも、1ユーロ、2ユーロ硬貨や、5セント硬貨などに利用されており、5セント硬貨にいたっては通称”ニッケル”と呼ばれていますね。
硬貨(価格)といえば
サーチャージ性に移行しつつあるステンレス価格ですが、その基準のひとつがLME(London Metal Exchange)のニッケル相場です。
日本経済新聞などでは㌧当たりの価格表示となっていますが、”しはち”のように業界では、ニッケル価格を1ポンド(453g)あたりのドル価格であらわすことが多いです。
昨今のLMEニッケル価格、1979年4月の上場以来の、瞬間最高値 10.84$/£を超える勢いです(もうこえたかも?)。
埋蔵量、使用量、中国の動向、鉱山会社のM&A、投機マネーの流入などなど、ニッケルに関する情報。ますます気になる存在です。
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